室伏選手金メダル獲得に思う

「被災地の皆さんの夢を乗せて投げたいと思っていた」。韓国の大邱(テグ)で29日に行われた陸上の世界選手権で男子ハンマー投げ金メダルに輝いた室伏広治(ミズノ)は、6月に訪問した宮城県石巻市の門脇中の生徒から贈られた寄せ書き入りの日の丸を掲げて感謝の気持ちを届けた。「近年は『筋力を鍛えても遠くへ投げられない』と量より質を重視。感覚を研ぎ澄ますため投網やうちわを投げる工夫も取り入れ、独創性にあふれた練習が生み出す熟練の技が輝きを放った。」と伝えられている。練習の工夫と肉体の改造など飽くなき探求心で進化する36歳の鉄人は、「狙えるものは狙いにいく」と宣言した通りの勝負強さを見せ、2004年のアテネ五輪以来、世界陸上では初の金メダルを見事に獲得した。
昨晩テレビに映った鉄人、室伏選手の顔は、精悍でとても美しい表情を見せてくれた。私の中で、俳優仲代達矢が演じた軍人「梶」のひげ面の顔が二重写しされた。優勝後にスタジアムを1周するウイニングラン。「どれだけ力になれるか分からないけど、明るい話題を届けられたらうれしい」と笑った。(共同)
そして、今日、民主党の代表選で野田財務大臣が新代表に選ばれ、新しい日本の総裁候補が決定した。
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