社会起業家とNPO団体の活動に思う

このところ、社会起業家とか、ソーシャル・ビジネスといった言葉、あるいは若者がボランティアや福祉活動のためにNPO法人を立ち上げる、といった話に接する機会が増えてきた。会社を興して、ビジネスを成功させ、お金や物の豊かさを獲得するために資産家、企業家、経営者を目指す、という生き方よりも、同じ志を持つ仲間を集めてNPO団体をつくり、地域社会の活動や福祉・健康・教育などの分野での活動を通じて人との絆・つながりや心の豊かさを望む中高年や若者が増えてきているように感じる。
いま「豊かな社会」から「よい社会」へのパラダイムシフトが進行している。これまでの経済成長の変化に、このたびの大震災の影響が加わって、人々の価値観が変わり、目指す生き方が変わり、企業の役割・価値をはじめ社会活動全体が大きく変化しつつある。
こうした大きな時代の変化の真っただ中にいて、本当に自分のしたいことが見つからない自分、価値ある消費先が見つからないままエネルギーを持てあましている自分、本気で打ち込めるもの、行動せずにはおれない、といったものが未だに見つからない自分とは、いったいどうしたものだろう。
自分に弾みをつける何か、を早く見出したい。