失敗と自信の関係

昨日の日記に書いたカウンセラー仲間が早速一冊の本を紹介してくれました。
うーーん、ナルホド、まいった。眼ん玉からウロコが飛び出すほど圧倒されました。
その本は、
「改訂版・アサーション・トレーニング〜さわやかな<自己表現>のために〜」(平木典子著・日本・精神技術研究所発行)
以下は、その本からの抜粋で、引用します。
①人は完全を期するべきで、失敗をしてはいけない
この考えをしている人は、いつもものごとはきちんとしていなければならず、人は常に最大限に能力を発揮し、適切に行動し、良い成績を上げなければ認めてもらいないと思っています。・・・・・・・テニスをすれば上手でなければならないから、上手にできそうもないので止める、つまり楽しみのテニスはできなくなります (中略)
完璧だけが人の評価を決めるわけではなく、やりたいことをやり、できたことを喜ぶ心を持ちたいものです。
アサーション権(ヒューマン・エラーには完璧に償う義務はなく、責任をとることができる)
失敗をしてはいけない、失敗するような人間はダメという考え方は、自己卑下につながります。結果的に、失敗ばかりに気を取られ、失敗がそんなに多くない人でも失敗だけが自分の中で累積され、自信がなくなります。失敗して、やり直しをし、修正を加えて成功した経験のある人はそのことに自信を持っています。また、何度やり直しをしても成功しなかった人は、自分ができないことがはっきりわかるので、そのことをしない決心ができます。一回失敗しただけでやり直しをした体験のない人、成功の可能性があることばかりをして失敗したことのない人は、なかなか自信がつきません。多様な体験がなく、安全圏でしか動かない人は、あらたなことに直面すると、自信がないので躊躇し、失敗を恐れて挑戦を控えます。いつまでも新たな体験や失敗から得られる学習の積み重ねがなく、自信をつけるチャンスを逃しているのです。
失敗や過ちは人間の権利だからこそ、「失敗は成功の母」になるのでしょう。(ただし、定められた義務は果たす必要があります。)

*本日のジム、45分、7.2Kmランでした。