Once upon a time in America

今日は先週土曜日に出勤した分の振り替え休日。午後、久しぶりにDVD(完全版)で映画「Once upon a time in America」(監督・脚本:セルジオ・レオーネ、主演:ロバート・デ・ニーロ)を観た。実に4時間のドラマは見ごたえがあった。そもそもこのDVDをアマゾンで購入したのは、この映画のテーマ音楽に魅かれたのが発端である。私の大好きなイタリアの作曲家、映画音楽家エンニオ・モリコーネの作品である。そのメロディはゆったりと美しかった。
映画の舞台は、1920年代のニューヨーク。激動の時代に生まれ育ち、生きるためには手段を選べず、数々の犯罪を犯した人間たちの友情と愛、そして裏切りの物語である。時代を必死に生き抜いた人間たちの狂気を帯びた、激しく、悲しい人生模様を描いたドラマである。
映画を観てわかった。映画全体にゆったりと流れるテーマ音楽は、単に美しいだけではなかった。美しく感じられるだけでなく、そのメロディはこころに重くのしかかってきた。このテーマ音楽は、巨匠、エンニオ・モリコーネが激動の時代を生き抜いた人間たちに贈った鎮魂歌であったのだろう。