続・こころの安定を求めて

(昨日のブログの続きです)
 人はうまれつき破滅的な性質を持っていて、困難時(逆境)においては自分を容易に動揺させてしまう傾向をがあり、簡単に、そして頻繁に自滅的な考え(感じ)を持って行動してしまう(ABC理論)。だから、自分が幸せになるためには、自分のこころの動揺をコントロールし、情緒を安定させることができるようになることが求められる。エリスの療法の基本は、自分との議論であると、この本の翻訳者、斎藤勇氏は「あとがき」で書いている。自分の子供っぽい部分(エリスのいう非合理的な考え)を、大人の自分(合理的な考え)がいかに反論して、説得するかである。自分の内面の非合理性に強く反論し、合理的に説得することである。このことをわかっていてもできないのはなぜか。それは、そのほうが居心地がいいからである。短期的はは快楽だからであろう。この反論ができるようになると、動揺しにくくなり、他の人との議論も合理的にできるようになり、人間関係は、対立しながらも、本当に心から理解し合える良い関係になっていく。そうなれば、人は幸せになれる。
一度読んだくらいで所詮理解できるわけはないが、強い意志力を持って、時間をかけて、粘り強く何度もこの実践的プロセスを繰り返し、幸せに辿りつきたい。
*上記は、「性格は変えられない、それでも人生は変えられる」(アルバート・エリス著 斎藤勇訳 ダイヤモンド社)より引用しました。