こころの安定を求めて

アルバート・エリスは言っています。私たち人間は、生まれつき破滅的な性質を持っています、と。さらに、両親や文化からもそうした傾向を受け継いでしまっている。つまり二重の不幸がある、と。そして、簡単に、そして頻繁に自滅的に考えたり、感じたり、行動したりする性質を生まれつき持っている、と。たとえば、「わたしはグズでダメな人間なんだ!」と考えて、人格全体がダメだと思い込み、やるべきことを引き延ばしてしまう、と言っています。
わたくしには十分に身に覚えがある。そして、どうやらそうした破滅的な考え、思い、行動が情緒、心の不安定を招いているようだ。イライラしたり、落ち込んだり、自己憐憫が生じる結果となる。
アルバート・エリスは、この情緒的な問題(「壊れにくい自分」を作ると言っている)は、「意思力」を持っていれば、自分で確実に解決することができる、と書いている。意志力とは、何かをしようとする決意、その方法に関する知識、自分を強制する実行力、たとえそれが困難であっても継続すること、そして以前の弱い自分に逆戻りしてしまっても、何度もこのプロセスを繰り返すことのできる力のトータルです。
このような意志力を獲得して、維持することすることができれば、日常生活の中で、やたら自分のこころが動揺し情緒不安定に陥ったり、一喜一憂することもなく、どーーんと構えていられる頼りがいのある、自立した人になれるのかもしれない。明日、この本の後半を読んでみたい。
*上記は、「性格は変えられない、それでも人生は変えられる」(アルバート・エリス著 斎藤勇訳 ダイヤモンド社)より引用しました。
*本日のジム、久しぶりに60分、10Kmラン。