せめて自分くらいは

夜8時、統一地方選挙の投票時間の締め切りと同時にNHKの選挙開票速報の番組が開始された。
放送が開始されるや否や、テレビ画面には早々と石原慎太郎東京都知事当選確実のテロップが流れた。
続いて、11の県知事の当選確実が報じられた。どこも選挙戦とは名ばかりで戦いになっていない。
政治を通じて国を、地方を改革し、民衆を動かし、元気を出そうという志をもつリーダーが出てこない。
出たとしても、リーダーに期待し、一緒になって元気を出そうというムードが盛り上がらない。冷めている。
いつもなら、民放各局も同じように開票速報の番組が流すところだが、今日は民放の番組はなかった。
番組を組んで放送するだけの価値もない、ということの証明だ。
大震災、大津波原発事故のニュースもひと月続くと、さすがに真剣味も薄らぎ、感覚がマヒしてきた。
あきらめムードさえ漂ってきている。
こんな時こそ、せめて自分くらいは元気を出したい。
いまこそ、したいこと、できることを思う存分にしてみよう。