花冷えの日曜日

マンション敷地内の桜が3分咲きとなった。
マンション住民同志の親交を深めるための「さくら祭り」が今日ひらかれる予定だったが、
東日本大地震のため開催は中止された。
地震のあとも頻繁に続く余震や原発事故の騒動、それに計画停電などで外出できず、ストレスが
たまっていそうな家内を誘い、昼食を食べに外に出た。寒いので、温かいものを食べることにした。
昼過ぎ、テレビをつけたら、甲子園で行われている春の選抜高校野球の決勝戦がおこなわれていた。
野球が終わってから、本を1冊読み、そのあと録画しておいたNHK特集「枯葉剤の傷痕を見つめて」
を見た。衝撃的な映像だった。ベトナム戦争で使われた枯葉剤のせいで、ベトナムの子供たちだけでなく、
戦争に参加したアメリカ人兵士の子供たちが奇形児となった。産んだ親も生まれた子も苦しみを抱えて生きている。
本人に何ら責任がなくても不幸は突然人を襲う。不幸の中で人は支え合って生きている。
暖かだった土曜日、花冷えの日曜日、何の予定もなかった連休がそろそろ終わろうとしている。