頑張らないことへの転換

東日本大震災が起こってから12日経った今日もまだ強い余震が数度となく続いています。
テレビには、自分の家や家族を失い心を痛め不安で眠れない日々を避難所で過ごしている被災者の
インタビューの様子が流れています。「ひとつになって頑張ろう!」「ガンバレ!東北」の声が飛びかう。
心理学、教育学者の明治大学教授、諸富祥彦先生はHPで次のように呼びかけている。
 ご自分の体験されていることを、信頼できる人と言葉にして分かち合ってください。
 「みんなも不安なんだ。だから私も我慢しよう」・・・これが一番よくありません。
  友人でも、親子で、恋人でも、もちろん夫婦でも・・・・自分が体験されている気持ちを、
  抑え込んだりせずに、安心できる方と言葉にして分かち合ってください。
 「つらいね」「不安だね」お互いに気持ちを言葉にして分かち合っていきましょう。
日本人は、何かというと「頑張ろう!」を口にする。「苦しみに耐えて」が暗黙の了解事項となる。
最近、例えばJリーグの本田選手や長友選手は大試合を前に「今日は楽しんでプレーします」という。
いま、自分にも「頑張る=無理して」から「自然体=ありのまま」への価値転換が求められている。