「東北関東大地震」が起こった意味?

少し前になるが、「自分の周辺で起こることには必ず意味がある」という話を聞いた。
その時は、人や仕事を例にとった話で、一見偶然のような出会いが実は必然であり、意味があることなんだ、
とあっさり納得した記憶がある。
ひるがえって、「東北関東大地震が起こったことの意味とは一体何だろう、自分にとっての意味は」と考える。
より早く、より多く、もっと豊かに、もっと効率よく、もっと、もっとと人間同士が互いに競い合い、
地球や自然をないがしろにしてまで我欲をはり続ける人間社会に向けた大自然の怒りだったのだろうか。
それとも、次々と拡大される原子力発電所の建設ラッシュに対する神の警鐘か。
東北から関東地方に及ぶ多くの高齢者、病人、勤め人、農民、漁民、子供たち二万人にも迫る犠牲者を出してまで、
残された自分たちに、感じ、考えて欲しい本当の意味とは、一体、何なのだろうか。
ベランダに出てみたら、十五夜お月さんが流れていく雲の間から顔を出して明るく微笑んでくれた。