自己決定の原則

カウンセリングにおいて、相談者(クライエント)と相談員(カウンセラー、コンサルタントケースワーカーなど)の関係は、相談員が一方的に相談者に指示を与え、支配するという関係ではない。相談者が、自分の判断をもとに、自立に向け、自らの意思と力で自らの責任において問題解決の目標(ゴール)設定を決定できるように側面的に支援するのが相談員の基本とされている。(自己決定の原則)
カウンセリングの勉強をはじめて数年が経ち、現在、職業相談の仕事をしているが、相談者に自己決定できるような支援ができているかといえば、ほど遠いレベルである。未だに相も変わらず、相談者におせっかいな提案や指示をしている。傾聴と共感を根気よく繰り返して相談者の信頼関係を築くことと同時に、相談者である私が相談者を信頼できるようになっていなければ、相談者が自己決定できるための支援は考えられない、といことなのかもしれない。どうしたらカウンセリングの基本を身につけ、実践できるようになれるのだろうか。先が見えない。