落合マジック、面目躍如

今日も落合監督のペース(オレ流)で日本シリーズ第2戦が行われた。結果は昨日と同じ延長10回、1対2で中日が連勝し、2勝目を勝ち取った。ソフトバンクの先発は昨日の先発、和田投手に負けず劣らず、今日も先発の杉内投手が7回まですばらしい好投を見せた。昨日と違って、今日は中日が7回に先取点、1点を獲った。その裏、すぐにソフトバンクも1点を返し同点に追いついた。杉内を救援したファルケンボーグ投手もすばらしいリリーフだった。ところが10回に交代したクローサー、馬原が昨日に引き続いて、タイムリー・ヒットを打たれ、再度のリードを許してしまった。そのあと、中日のクローサー、岩瀬が10回の裏を見事に締めて勝利を飾った。午後6時過ぎから始まった試合が終了したのは10時前後となった。4時間のテレビ観戦、しかも観る者にもこれだけの緊張感を持たせる好試合が連日続いた。ソフトバンクよりもチーム打率が低い中日だが、ここぞ、という時の勝負強い選手が中日に多いような気がしている。昨日のヒーロー、和田、小池選手、そして本日のヒーロー、平田、荒木、森野選手といったところだ。
今日の試合の途中に、落合監督球審に抗議した。ソフトバンクの3番打者内川選手がバットにテープを二重に巻いていないかと。結果、内川は、審判の指示で二重に巻いた分のテープを外して打席に入り、センターライナーに打ち取られた。恐らく、落合監督ならではの指摘で、見事な心理作戦だった。これぞ、何もしていないというオレ流の真髄、鋭い観察力に裏付けられた見事な作戦だった。昨日、今日、連日の勝利はけっしてまぐれではなく、引退を前に見せる落合監督の指揮力が結実したことにより勝ち獲った勝利に違いない。