エンカウンター・グループの振り返り(2)

若い男性の参加者の方から、初対面の私の印象は「とても自由に行動する、マイ・ペースの人」と見られて驚いた。確かに、私は、初日の夕食前の休憩時間に「岩盤浴」に出かけたり、一日目のセッション終了後テラスでひとり生ビールを飲んだり、最初から一人だけ勝手気ままに行動していた。リラックスして参加しようという意識がいつもの研修の時に比べてより強く働いていたことは確かだ。二日目の午後のリラックスのためのセッションでは、参加者全員があっけにとられるほどわたしは完璧にリラックス状態になっていた。わたしはこの時点ですっかり参加者全員に身もこころも安心してゆだねてしまっていた。というか、信頼関係が築かれた中に安心して自分の身をどっぷりと浸していられたという感じがしている。いまの自分がみんなに受け入れてもらえている、認めてもらえている。あるがままの自分でいていいんだ。自由に身体を動かし、気持ちいいと思ったら回りを気にせず気持ちいいと声を出していいんだ。居心地の良さにすっかり心が解放された気分を味わっていた。頭は働きを止め、すっかり休止状態。こころと身体、両方の鎧が外され、心地よい解放感を味わっていた。私にフロー状態が訪れた。