「カウンセリングの話」(平木典子著)を読む

読書日記を開いてみてたら、2007年の2月、産業カウンセリングの養成講座を受講していたころ、読んでいたことがわかった。今日、2回目を読んだ。実は、今日この本を読んで、C・ロジャーズの提唱するカウンセリングに必要な3つの条件、「共感的理解」、「自己一致」そして「受容」について、ようやくそれぞれの意味がわかったような気がした。そして、4年前の読書日記を読んでみたら、何と、まったく同じところを取り上げ、記録していたことがわかった。
今日発見したことは、「共感的理解」についてである。(以下、本分からの引用)
1.「共感敵理解」とは、頭で相手について理解することでも、相手に取り込まれて理解することでもない。「あたかも相手の気持ちになったように」理解することであり、「相手の内側から相手をとらえよう」とすることだという。
さらに、
2.「共感的理解をするためには、よく聴き、よく看ることが大切である。」相手を理解するには、心からわかろうとすることが必要で、「聴く」は相手の言うことを心で受け止めること、「看る」は、相手が表現し、訴えていることをきちんとみることという。何となく聞いて、なんとなく見て、あるいは自分の聞きたいところだけ(自分の準拠枠)を聞いて、自分の見たいところを見て相手を理解したと思うのは、真の理解からはほど遠い。
ほんとうに相手を理解することができれば、こちらの行う援助も、かける言葉も変わってくる。真の援助を行うためには、まず共感的に理解することから出発したい。