NHK番組「クローズアップ現代」

NHKのテレビ番組では特に「クローズアップ現代」が面白い。好きな理由の第一はキャスターの国谷裕子さんが素敵だから。7時半から始まる時間帯もいい。NHK7時のニュースに引き続いて見られるから(スポーツジムでランニングしながら番組をよく見ている)。そして番組で取り上げるテーマがよい。最近の社会問題をタイムリーに取り上げるだけでなく、取り上げ方の視点が素晴らしい。国谷キャスターの番組冒頭での話も簡潔で分かりやすい。専門家(ゲスト)へ向ける質問も一般聴視者が疑問に思っていること、詳しく知りたいことを聞いてくれるのでありがたい。
5月31日放送の「中国天才少女あらわる〜見直される“将棋”〜」では、中国の子供たちの間で“将棋”が人気で、大きなブームとなっていることを取り上げた。勝負の展開のパターンが2度と同じ展開になることがないこと、常に想定外への対応が迫られる点などが魅力的らしい。日本文化が国内よりも海外でそのよさが見直されている。
また、本日、6月2日の「幸せのモノサシ〜指標作りの模索〜(ゲスト:糸井重里)」では、大震災が起こったことで、幸せに対する私たち日本人の考え方や捉え方が大きく変化していることを取り上げた。GDPといった経済的な数字から、家族や友人など人間的なつながり、結びつきの度合いへと、別な言い方をすれば、自己実現・達成感から親しみ・安心といった方向にパラダイムシフトが起こっている。
ドキュメントタッチで番組が構成される中で、現代の世相に注目し、時代のトレンドを分析、キャッチするのに役立つ、とても面白い番組である。