原発事故、レベル5に引き上げ

福島第一原発事故は本日も3号機を中心に放水作業が行われた。
自衛隊、警察機動隊、消防隊と総力を挙げて懸命な放水作業のための活動が続く。
経済産業省の安全保安院は、本日福島第一原発事故の評価尺度をレベル5に引き上げると発表した。
日本でのこれまでの最高は、茨城県東海村で起きた臨界事故の「レベル4」(局所的な影響を伴う事故)。
「レベル5」(広範囲な影響を伴う事故)は、米国スリーマイル島原発事故と同じレベル。
これより高い事故は、旧ソ連チェルノブイリ原発事故の「レベル7」(深刻な事故)しかない。
そして今夜9時過ぎから、再度放水作業を行うべく準備が進められてきたが、いま、作業の中止が発表された。
現地での外部電源の復旧作業がすすめば、放水作業に加えて、電気を使った原子炉格納容器の冷却方法が
使えるという。福島第一原発の半径30km付近に避難した住民には屋内退避の指示が出されているが、
放射線漏れの危険で避難者のもとに救援物資が届かない。一刻も早く事態が打開されることを期待する。